生産者情報 Domaine Chaume-Arnaud (ドメーヌ・ショーム=アルノー) |
原産地呼称 AOC Vinsobres (AOC ヴァンソーブル)
AOC Côtes du Rhône Villages
(AOC コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ)
AOC Côtes du Rhône (AOC コート・デュ・ローヌ)
VDP Portes de la Méditerranée
(VDP・ポルト・ド・ラ・メディテラネ)
所有者 Valérie CHAUME-ARNAUD
(ヴァレリー・ショーム=アルノー)
Philippe CHAUME (フィリップ・ショーム)
面積 40ha
AOC Côtes du Rhône Villages
(AOC コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ)
AOC Côtes du Rhône (AOC コート・デュ・ローヌ)
VDP Portes de la Méditerranée
(VDP・ポルト・ド・ラ・メディテラネ)
所有者 Valérie CHAUME-ARNAUD
(ヴァレリー・ショーム=アルノー)
Philippe CHAUME (フィリップ・ショーム)
面積 40ha
歴史 |
このドメーヌは19世紀からアルノー家が所有しています。
当初は主にオリーブと牧畜で生活しており、ブドウ畑は少ししかありませんでしたが、1956年に厳しい寒波に襲われオリーブ畑が全滅し、ブドウ栽培が主体となりました。
先代のコレットさんとフェルナンさんはヴァンソーブル村で生まれ育ち、結婚して3人の娘を授かり、その末娘が現在のオーナー、ヴァレリー・ショーム=アルノーさんです。
彼女はブドウ栽培・ワイン醸造学の免状を持ち、ご主人のフィリップさんとは農業高校で出会いました。
彼は熱帯・赤道地帯及び地中海沿岸の生態学が専門でしたが、後にともにワイン造りをすることになります。
ヴァレリーさんは1987年、23歳の時に4.5haの畑を引き継ぎ独立。
ドメーヌで醸造から瓶詰めを行なうようになりました。
両親は当時協同組合にブドウを卸していました。
1989年にフィリップさんと結婚。
以来二人三脚で精一杯ワイン造りに励んでいます。
1995年、コート・デュ・ローヌに新たにブドウ畑を購入し、畑は14haになりました。
1996年からはメロンなど他の作物の栽培をやめてブドウに専念することにしました。
1999年には両親が引退したため新たに33haを引き継ぎ、より仕事が効率的になるよう設備を充実させました。
栽培も醸造も、力を合わせて二人三脚で行っています。
ヴァレリーさんの3人の子供のうち上の2人も仕事を手伝い、両親も健在で、2人の仕事を支えています。
ドメーヌ・ショーム=アルノーでは家族が各自でアイデアを出し合ってワイン造りをしていて、ワインはその成果のたまものであると、ヴァレリーさんが語ってくれました。
地理/気候 |
コート・デュ・ローヌ地方、ヴァンソーブル村。
ローマ時代の遺跡がたくさん残るアヴィニョンの街から北へ約40kmのところにあります。
全体的にがっしりとした赤を産出する地域。
白・ロゼもあります。
ヴァンソーブルは「Vin(=ワイン)Sobre(節酒)」の意味で、由来には諸説ありますが、あまりにも美味しいワインが造られる産地であるため、「ほどほどにせよ」という意味でこのように名付けられたとも考えられています。
北アルプスから吹き降ろすミストラルの影響で冬は非常に寒いが、夏は温暖な気候。 この地独自の特徴として、「ニオフの風」、「ポンチャス」、「ミストラル」など、季節を問わず、四方八方から強い風が吹きます。 これらの風のおかげで朝晩の気温がぐっと下がるため、酸と糖の両方を兼ね備えた上質なブドウができます。 また、この強風が畑の湿気を吹き飛ばしてくれるので、病気の発生が大幅に抑制されるという利点もあります。
北アルプスから吹き降ろすミストラルの影響で冬は非常に寒いが、夏は温暖な気候。 この地独自の特徴として、「ニオフの風」、「ポンチャス」、「ミストラル」など、季節を問わず、四方八方から強い風が吹きます。 これらの風のおかげで朝晩の気温がぐっと下がるため、酸と糖の両方を兼ね備えた上質なブドウができます。 また、この強風が畑の湿気を吹き飛ばしてくれるので、病気の発生が大幅に抑制されるという利点もあります。
品種構成 |
黒葡萄:
Grenache (グルナッシュ) Syrah (シラー)
Cinsaut (サンソー) Carignan (カリニャン)
Mourvèdre (ムールヴェードル) Merlot (メルロ)
Cabernet Sauvignon (カベルネ・ソーヴィニヨン)
マルスラン (カベルネ・ソーヴィニヨンとグルナッシュの交配品種)
白葡萄:
Viognier (ヴィオニエ)
Marsanne (マルサンヌ)
土壌/栽培 |
ここでは畑を取り巻く自然の生態系が最も重要だと考え、「Bio-Diversité(ビオ・ディヴェルシテ)=生物多様性」を重んじた栽培を実践しています。
発芽後の「芽かき」、「針金への誘引」、6月の「摘芽・摘芯」や「過剰果の間引き」など、ほとんどが手作業のため、38haの畑の手入れには膨大な手間がかかります。
栽培はフィリップさんが中心となり、ヴァレリーさんと従業員の男性一人が手伝うほか、繁忙期にはスペイン人の労働者を雇って農作業を行なっています。
12月中旬から2月末までは、ブドウを一本一本短く剪定していく作業を、アルプスから来る強風「ミストラル」にめげないよう、かじかむ手をこすりながら毎日続けます。
慣れた人でも1日で平均750本をこなすのが精一杯という大変手間のかかる仕事を、冬の間こつこつと続けます。
これも「より良いブドウを収穫したい」というオーナー夫妻の熱意があればこそです。
90年代後半からは有機栽培に切り替え、2003年からビオディナミ農法を実践。畑はみるみるうちに元気になり、5年後くらいからはワインの味わいにも効果が見られるようになってきました。
ビオディナミや有機農法という言葉が宣伝文句に使われることに抵抗を感じていましたが、ワインを扱うショップや顧客からの要望により、ビオディナミ農法の公的認証機関である「Demeter(デメテール)」に申請。
何ら栽培を変えることなく、2009年に正式認定されました。
醸造/熟成 |
自生の天然酵母による自然醗酵。強風により寒暖の差が激しく、果皮が分厚いため、醗酵中はピジャージュを行う。
醗酵にも熟成にも樽は一切使わず、ブドウが持つピュアな風味を最も大切にしています。
評価/プレス |
★2002年、パリのワイン専門店が開催したコンクール「カヴィスト・アンデパンダン」にて、「VDPポルト・ド・ラ・メディテラネ・ルージュ」が唯一ローヌ・アルプのヴァン・ド・ペイとして受賞。
★フランスのワイン専門誌「ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス」にて、高評価。“ヴァンソーブルを代表するスター的ワイナリー”として紹介されました。
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