生産者情報   Tenuta San Giorgio テヌータ・サン・ジョルジョ



原産地呼称  DOC Piave (ピアーヴェ)
       DOC Treviso (トレヴィゾ)
       IGT

所有者    トムバッコ家

家族
       長男ジョルジョ
       次男ヴァレリオ
       三男マルコ

面積     約60ha
 歴史

トムバッコ家は、現オーナー3兄弟の曽祖父の代からワインを造り、アメリカに輸出も行っていました。現在の畑は、3代目のセルジョ・トムバッコ氏が1970年代初頭に手に入れたものです。独特の地形や土壌、気候など、素晴らしいワインができるポテンシャルが揃っていると直感したセルジョ氏は、すぐに購入を決意しました。
当初ここは洪水の被害を受けた場所であったため、ブドウ栽培の許可がなかなか下りなかったのですが、セルジョ氏はそんな困難も乗り越え、ワイン造りに取り組んできました。その後、3人の息子たちも父の若かりし頃のように情熱を込めてブドウ畑と醸造所の向上に励み、現在では三男のマルコ氏が主にこの蔵を担当しています。また長男ジョルジョ氏の息子ミケーレという新しい世代も加わっています。

長い伝統を大切に尊重する一方で、革新的な技術や設備も柔軟に取り入れながら、常に高品質の維持とさらなる向上に尽力してきました。特に昨今は多くのコンクールやガイドブックでも高い評価を獲得しています。
マルコ氏は、「ワインは土や太陽など、自然による産物。その中で自分も愛情と情熱を持って最大限の努力をしながら、代々守られてきたワイナリーを続けていきたい」と考えています。軌道に乗ったテヌータは今後も確実に進歩を続けるでしょう。


 地理/気候

ヴェネト州は州都のヴェネツィア、西の都ヴェローナという2つの大観光都市をかかえ、東はアドリア海、西はガルダ湖に囲まれ、南には東西に流れるポー川の恵みを受けた肥沃な平野が広がっています。この恵まれた地勢を背景として、ワイン造りにも古い伝統を持っていて、ピエモンテ州と並んで称される北イタリアの代表的なワイン産地です。
テヌータ・サン・ジョルジョのあるマセラダ・スル・ピアーヴェ村は、州都ヴェネツィアから北へ40kmほど上がった所にあり、ワイナリーはパパドーポリ(島)と呼ばれるピアーヴェ川が2つに分かれた中間にあります。

夏は乾燥し過ぎない暑さです。冬は雨が時々降り、ぐっと寒くなります。春と秋は涼しく、風が心地よく吹き込みます。

 品種構成
【白ブドウ】
 Prosecco(プロセッコ)40%で最多
 Pinot Grigio(ピノ・グリージョ)
 Chardonnay(シャルドネ)
 Sauvignon Blanc(ソーヴィニヨン・ブラン)
 Manzoni Moscato(マンゾーニ・モスカート)
【黒ブドウ】
 Merlot(メルロ)
 Cabernet Sauvignon(カベルネ・ソーヴィニョン)
 Cabernet Franc(カベルネ・フラン)
 土壌/栽培

ピアーヴェ川によって運ばれてきた石灰質の石や砂利が堆積した土壌。 非常に水はけが良く、ミネラルが多く含まれているため、香りが豊かで生き生きとしたフレッシュなワインができます。

 醸造/熟成

全行程において、温度管理に非常に気を遣っています。テヌータのようなフレッシュタイプのワインにとって、温度は極めて重要なポイントだからです。またそれに必要な電力は、醸造所の屋根にソーラーパネルを設置して供給するなど、地球環境にも十分に配慮しています。

スプマンテやフリザンテはシャルマ方式で造ります。他の多くの生産者が外部の専門業者に委託する中、テヌータでは専用の密閉タンクやビン詰め機械を完備し、最後まで自分たちで生産しています。そのため、通常よりも十分な時間をかけながらベストなタイミングでビン詰めすることができ、泡立ちが非常にきめ細やかで上質なワインが生産できます。さらにピュアな果実味とフレッシュな風味をそのままきれいに残すことができ、これはシャンパーニュ方式のスパークリングワインにはない魅力であり、テヌータが最も力を入れているところです。

 評価/プレス
★イタリア最大のワイン見本市「ヴィニタリー」2010年大会で、『プロセッコ・スプマンテ Ex ドライ』が銀賞を受賞。 『ピノ・シャルドネ スプマンテ』も表彰されました。


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