ムッシュWineColumn

【Vol.25 コート・デュ・ローヌのワイン】

コート・デュ・ローヌ地方は、フランス南部を地中海に向けて流れるローヌ川沿いに、上流ヴィエンヌから下流のアヴィニヨン周辺まで距離200kmの周辺に広がるワイン産地です。

大きく分けて北部と南部に分類され、この2つ地域では気候や土壌が違い、造られる品種も異なっています。

ローヌ北部

北部は大陸性気候で、穏やかですが昼夜の気温差が多い地域です。 ブドウ畑は急な斜面にある段々畑で、土壌は花崗岩質や片岩質などです。 基本的に単一品種による凝縮した味わいが特徴です。

赤ワインの品種はシラーが主体となります。 ローヌ地方のシラーは力強くもスパイシーでエレガントな味わいです。 白ワインの品種はヴィオニエ、マルサンヌ、ルーサンヌです。 ヴィオニエはトロピカルフルーツのような華やかな香りをもち、酸味が穏やかでフルーティーな味わいの奥に微かな苦みを感じる品種です。

ローヌ南部

南部は地中海性気候で、夏は暑く乾燥しており、冬は穏やかで、ブドウ栽培に適した気候です。 地形は起伏の少ない平野が多く、土壌は多様で、粘土質や砂質、大小の小石が転がる畑、石灰質の砂や小石などと千差万別です。 南部では複数品種がブレンドされたワインが多く造られます。

赤ワインの主要品種はグルナッシュ、シラーです。 それにムールヴェードル、サンソーなど多くの品種が栽培され、ブレンドされています。 白ワインの品種はグルナッシュ・ブラン、マルサンヌ、クレレットなどが栽培されています。

ロバート・パーカー絶賛

ワイン評論家で有名なロバート・M・パーカー・Jrはローヌ地方のワインによく高得点を付けることが知られており、100点満点を取ったワインも沢山あります。 ローヌ地方の肉厚で濃厚なワインをロバート・パーカーが好んでいるからかも知れませんが、百戦錬磨の評論家をも魅了するポテンシャルの高いワインが造られる産地であることは間違いありません。

ワイン愛好家
浦田 隆之

ヨーロッパ旅行がきっかけでワイン好きになり、ほぼ毎日ワインを愉しんでいます。
飲み始めたころは知らなかったワインを美味しく飲むための知識も少しずつわかるようになりました。温度や時間、グラスの違いなど、知ることで同じワインが2倍にも3倍にも美味しく頂けます。


※20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています

ワイン検索