【Vol.6 ワイングラス】
ワイングラスによって同じワインを飲んでも香りや味が違うのは、ワイン通なら知っていることなんですが、実際に体験してみないと信じられません。 私も最初に聞いたときは、そんなことはない、もし違ったとしても大きくな違いではないだろうと思っていました。 ですが比べてビックリ、全然違いました。 いや同じワインなので違うように感じるということなのでしょうが、驚くほど違います。
どうしてグラスで味が変わるのか
グラスによって味わいが違う理由は、グラスの形・大きさによって、口に流し込む時に入る場所や流れ方の違いによることと言われています。
舌には部分によって味覚(甘み、苦み、酸味など)の感じ方が異なるため、何処にワインが流れ込むかで違って感じるという説が一般的です。
(これには異論もあります。)
香りについては、形状によって香りが立ちやすかったり、逆に香りを閉じ込めたりという違いが出て来ます。
ボウル部分が大きくて、ワインが空気に触れる表面積の広いグラスは華やかさが引き立ちます。
もう一つの要素にグラスの厚さがあります。
少し価格は高くなりますが、ガラスの薄いグラスの方が口当たり良くて美味しく感じます。
グラス自体の温度の影響も少ないのでワイン本来の味わいが増します。ただし洗うときは割らないように要注意です。
グラス次第でワインを美味しく飲めるか、残念な味になるかが決まると言っても過言ではありません。
試飲会ではグラス違い体験を多くの人に試してもらいました。ほぼ全員が味の違いを実感して驚いていました。
どんなグラスが必要?
ではどんなのグラスを使ったらいいのでしょう。 ワイングラスの種類は沢山ありますが、スティルワイン(発泡していないワイン)なら4種類あれば大丈夫です。 よく行くワインバーのソムリエさんもスティルワインは大体この4種類で提供してくれます。
1.カベルネ・ソーヴィニヨングラス(ボルドーグラス)
ボルドータイプの赤ワイン用。ピノ・ノワール以外全般
縦長で深みがある形状
2.ピノ・ノワールグラス(ブルゴーニュグラス)
ピノ・ノワール種の赤ワイン用
幅広で下に行くにつれて膨らんでる形
3.シャルドネグラス
シャルドネ種を使った白ワイン用
少し浅めで幅広い形状
4.ソーヴィニヨン・ブラングラス
シャルドネ種以外のソーヴィニオン・ブランやヴィオニエ、リースリングなどの白ワイン
細めで縦長な形状
お薦めグラス
合わないワイングラスで飲んで、そのワインの本当のポテンシャルを味わえないのは残念なので、家飲み用に是非ワイングラスを揃えることをお薦めします。 私が使っているのはソムリエに勧められたリーデル社のヴィノムシリーズです。 ガラスも薄くて良いワインが更に美味しく飲めます。 一脚4000円しましたが、それ以上の価値があって大満足です。 百聞は一見に如かずと言います。是非グラスの違いを体験してみてください。