【Vol.4 シャンパン】
スパークリングワインは文字通り発泡性のワインのことを言います。 シャンパンもスパークリングワインに含まれますが同じではありません。 どんなに美味しいスパークリングワインを日本で造ってもシャンパンにはならないんです。
シャンパンの定義
フランス北部シャンパーニュ地方で特定のぶどう品種を使い定められた栽培・製造方法で作られたスパークリングワインだけがシャンパンと呼ばれます。
とても手間のかかる製法で数々の条件をクリアする必要があるのでお値段も他のスパークリングワインより高くなります。
あの強くてもきめ細かい炭酸は、炭酸を機械的に注入するのではなく、酵母と糖分による発酵で生まれます。
シャンパーニュ製法ではこれを1本毎に瓶の中で行う瓶内二次発酵という手法が取り入れられています。
シャンパンの銘柄
日本でよく見かけるシャンパンで有名な銘柄というと、モエ・エ・シャンドン、ドン・ペリニヨン、ウーヴ・クリコなどが思い浮かべられます。
収穫したブドウの年を指定しないノンヴィンテージ(NV)のシャンパンなら1万円以内でも手に入ります。
他にもサロン、アルマンドなど高級品が沢山あって、10万円を超えるものも珍しくありません。
高級レストランやクラブなど飲食店でオーダーしたら更に高価になります。
ヴィンテージ品
比較的安価なノンヴィンテージに対してヴィンテージが表記されたシャンパンはまた別格です。
同じ銘柄のシャンパンでもヴィンテージによって味わいに大きな差があります。
1万円くらいのノンヴィンテージのドン・ペリニヨンを幾度か飲みましたが、辛口であっさりとしていて特別美味しいとは思えませんでした。何かの記念日に3万円くらいのヴィンテージ品を飲んだところ大変味わい深く、その美味しさに驚いたのを覚えています。
ドライな味わいが好みの人は別として、ドンペリはドライ過ぎてちょっとと思われている方、是非一度ヴィンテージ品を試してみて下さい。
飲み方
折角なので高価なシャンパンを飲むときはそれにあったグラスを使うことをお薦めします。
スパークリングワインを飲むときは縦長のフルートグラスで立ち上る泡を楽しみながら飲むのが定番ですが、もう少し口の広いシャンパーニュ用グラスを使うと優れたシャンパーニュの豊かな香りを堪能できます。
温度は若干高めの方が芳醇な香りが解放されて、より美味しくなります。
冷やし過ぎると香りが少なく味わいも淡泊になり、安価なスパークリングワインと変わらなくなって勿体ないと思います。
一般的スパークリングの適温は7度前後ですが、シャンパンは9~10度くらいです。
他のスパークリングの中にもシャンパーニュと同じように少し温度が高い方が美味しい場合があります。
初めて飲む時はベスト温度がどこか試してみたい所です。