WineマスターColumn

【スクリューキャップは安いワイン?】

近年スクリューキャップのワインを見かけることが増えてきました。

我々ワインの仕事をしている側としては、お客様の前でソムリエナイフを使ってワインを開栓して提供するその動作もワインを楽しんでいただく為の雰囲気作りの一つであるかもしれません。 そしてそれを期待されているお客様もおられます。でもスクリューキャップのワインではそのパフォーマンスを披露することは出来ず、ワインバーとしてはやや物足りなさを感じます。

私はスクリューキャップのワインを開栓する時は、なるべくお客様の目に付かないところで開けています。 理由は二つ、スクリューキャップを開けるときの音が個人的に気になるのと、もう一つはお客様の印象がまだまだ安いワインかな?と思われる事が多いからです。

それではタイトルの「スクリューキャップのワインは安いの??」にお答えします。

元々は安いワインに多かったのは事実です。 天然コルクに比べるとコストが安いため、スクリューキャップの誕生当初から価格重視の安価なワインに多く採用されてきました。 しかし近年では高級なワインでもスクリューキャップのワインが増えています。 特にニュージーランドのワインでは、ほとんどがスクリューキャップのワインになっています。

何故スクリューキャップなのか

スクリューキャップはワインオープナーもソムリエナイフも不用で、誰でも簡単に開栓できます。 更に利点はそれだけではなく、もっと大事なことがあります。

それはコルクを使わないためワインの ブショネの発生を抑えられる ことです。

ブショネとは雑菌が繁殖した雑巾の匂いに例えられることもあり、酷くなると飲める状態でありません。 少しのブショネでもワインの本来の味とは違ってきます。 ブショネはコルクの中にある細菌と塩素が化学反応を起こして発生します。 飲めないようなブショネにあたることは稀ですが、もし遭遇するととても不快です。 でもスクリューキャップならそんな心配は無用です。

スクリューキャップは開けるのが簡単、コルクが途中で折れることもないですし、ブショネもない、などいろいろな面で利点があります。 これからはスクリューキャップは安いワインという概念はなくして下さい。

ワインアドバイザー
佐々木 礼正

ワインを扱って数十年の自然派ワインに精通する専門家。
自然派ワインバーを運営。テイスティングにより優れたワインを厳選し、食材とのマリアージュをコーディネート。


※20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています

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